「お笑い米軍基地」20年目、新作コント「開放地」披露 沖縄の現状を浮き彫りに


「お笑い米軍基地」20年目、新作コント「開放地」披露 沖縄の現状を浮き彫りに 新作コント「開放地」を披露する出演者ら=15日、那覇市のパレット市民劇場
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 お笑い芸人の小波津正光(まーちゃん)さんが製作総指揮を務める「お笑い米軍基地2024」が15日、那覇市のパレット市民劇場で始まった。2004年の沖国大への米軍ヘリ墜落事故をきっかけに始めた同公演は、今年で20年目。最新の時事問題や基地問題を笑いに変え、満席の会場を沸かせた。

 目玉の長編コント「開放地」は、小波津さんが米軍楚辺通信所(象のオリ)があった読谷村波平の前島地区のエイサーまつりで見た光景を題材にした。米軍に土地を奪われた人、地元の若者、跡地でひともうけをたくらむ県外企業の代表、移住者や元米兵らが登場。コミカルに展開しながら沖縄の現状を浮き彫りにし、明るい未来も表現した。このほか新基地建設が進む名護市辺野古や米兵などがテーマのコントも披露した。

 演は16日もパレット市民劇場である。22日は沖縄市民小劇場あしびなー、29日は名護市民会館大ホールで上演する。

 (田吹遥子)