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「沖縄の声を県政、国政に」 那覇市・南部離島区、自治権拡大訴え 平良さん当選 県議選


「沖縄の声を県政、国政に」 那覇市・南部離島区、自治権拡大訴え 平良さん当選 県議選 初当選し、支持者と握手して感謝の気持ちを伝える平良識子さん=16日午後11時16分、那覇市繁多川の選挙事務所(大城直也撮影)
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 那覇市・南部離島区の新人、平良識子さん(45)=社大公認=は午後11時前に当確が伝えられると、晴れやかな笑顔を浮かべた。大きな拍手で祝福を受け、支持者らに深々と頭を下げた。

 「沖縄の声を県政、国政に訴えていく。沖縄の未来を開いて参ります」などと語り、県議として覚悟を示した。

 那覇市首里寒川町出身。首里高を卒業し、沖縄国際大で平和学を学んだ。1995年の米兵による少女乱暴事件の県民総決起大会で政治を志し、2005年、当時史上最年少の26歳で那覇市議となり、5期19年、那覇市の発展に尽くしてきた。

 琉米条約など3条約の沖縄返還を実現し、沖縄の自治権拡大を訴えてきた。「3文書は琉球国が独立国家だった一つの証拠だ。沖縄が持つ権利を文書から問い直し、自己決定権の回復を含めた取り組みにつなげる」と誓った。