有料

亡き母の言葉を胸に、女性の声県政へ 沖縄市区、初挑戦で当選した幸喜さん 県議選


亡き母の言葉を胸に、女性の声県政へ 沖縄市区、初挑戦で当選した幸喜さん 県議選 支持者らと喜ぶ幸喜愛さん=16日、沖縄市美原の選挙事務所
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄市区から初挑戦で、当選した幸喜愛(かなし)さん(58)=社民=の選挙事務所には開票前から支持者が集まり、開票の行方を見守った。午後10時25分ごろ、当選確実が報じられた途端、「やったー」などと歓声が起こった。仲村未央さん(52)=立民=も5期目の当選を果たしており、沖縄市区から初めて女性県議が2人同時に誕生した。

 東京や那覇市で働き、ひとり親として双子を育てた経験から沖縄の女性が受ける「生きづらさ」を感じてきた。子育てのために地元の沖縄市宮里に戻り、今年3月まで9年間、宮里自治会の会長を務めた。

 昨年3月に亡くなった母和子さんが生前に病床で残した言葉が、政治の世界へ飛び込む後押しとなった。「あなたは今まで家族のために尽くしてきたから、もう自由に生きなさい。沖縄の女性たちのために働きなさい」

 これまでの地域活動で社会の課題を見てきた。亡き母の言葉を胸に、地域や女性の声を県政へ届けることを誓う。「今日がスタートだ」と意気込んだ。