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糸満「萬華之塔」で慰霊祭 真壁地区の出身者「元気なうちはここで」 沖縄


糸満「萬華之塔」で慰霊祭 真壁地区の出身者「元気なうちはここで」 沖縄 萬華之塔の慰霊祭で、手を合わせる参列者=22日、糸満市真壁
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 糸満市の真壁自治会(照屋好範会長)は22日、同地区にある萬華之塔の慰霊祭を開いた。真壁小学校の児童を含む地域住民ら約70人が参列した。児童12人が平和の作文や絵を発表し「沖縄戦で起きたことを忘れず、少しでも平和に貢献できるようにしたい」などと語った。

 萬華之塔は真壁地区の住民らが1951年に建立し、1万9207人を弔う。慰霊祭では参列者が手を合わせた後、真壁小1年~6年の児童が平和の絵や作文を発表。5年の金城陽介さん(10)は、ひめゆり平和祈念資料館を訪れたことに触れ「今の平和が続くように、戦争のことを知り、たくさん勉強していきたい」と語った。

 照屋会長は「来年も一緒に手を合わせることができればうれしい」とあいさつした。

 終了後、真壁地区出身で豊見城市に住む伊敷光永さん(92)は「体験者の参加が年々少なくなり、さみしく感じる。元気なうちはここで拝みたい」と語った。 

(前森智香子)