琉米歴史研究会(喜舎場静夫理事長)は26日までに、ワシントン州シアトルに住むクラウディア・キングさんから、元米海軍兵の父親が沖縄戦時に持ち帰ったとみられる教科書2冊とノートを受け取った。元の持ち主を捜している。ノートの表紙には「kainan middle school(カイナンミドルスクール)」「宮里清松」と書かれており、教科書などの持ち主だとみられるという。
琉米歴史研究会はこれまで写真や仏壇など、147人に遺品を返還してきた。
クラウディアさんから4日、メールで父親の蔵書の中に日本の書籍とノートがあり、希望があれば郵送で送りたい旨の連絡があった。22日に教科書とノート、3冊が届いたという。
クラウディアさんの父ジャック・キングさんは1944年5月から46年1月まで米海軍工兵大隊として沖縄に駐留しており、2010年に死去したという。
届いたのは数学と英語の教科書とノートで、英語の教科書とノートには多くの書き込みがある。
喜舎場理事長は「沖縄で最も悲しい日である慰霊の日を迎えるころに、このようなニュースがあったことはうれしい。本人や家族に届いてほしい」と願った。
同事例についての情報提供などは喜舎場理事長、電話090(9785)3370。
(福田修平)