新基地抗議現場で警備員が死亡 ダンプカー男女2人に衝突、女性重傷 沖縄


新基地抗議現場で警備員が死亡 ダンプカー男女2人に衝突、女性重傷 沖縄 救急車(イメージ)
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 28日午前10時15分ごろ、名護市安和の国道449号沿いの安和港出口付近で、安和港から本部町向けに左折しようとしていたダンプカーが男女2人に衝突する事故があった。現場では当時、名護市辺野古の新基地建設を巡る埋め立て用土砂搬出に対する抗議が行われていた。抗議に対応していた警備員の男性(47)=名護市=が頭を損傷するなどして心肺停止の状態で本島北部の病院に搬送されたが、同11時9分、死亡が確認された。抗議に訪れていた女性(72)は足の骨を折るなどの重傷を負い、病院に搬送された。ほかにけが人は確認されていない。

 県警が事故の経緯を調べるなどし、慎重に捜査を進めている。

 これまで付近で土砂搬出に抗議してきた関係者らによると、日頃は安和港から土砂を搬出する車両がゲート前で一時停止する間に、車両の前をゆっくり歩いて時間を稼ぐ牛歩が行われている。事故当時は3人が抗議に訪れ、牛歩をしたり、ゲートから出てくる車両の台数を確認したりしていたが、抗議の方法は日頃と変わったことはなく、ダンプの台数もいつも通りだったという。