ダイビング業者への行政処分「取り消し」 沖縄県公安委 西表での事故巡り 


ダイビング業者への行政処分「取り消し」 沖縄県公安委 西表での事故巡り  沖縄県警本部(資料写真)
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 2023年9月に竹富町西表島の南西海域でダイビング中に男性客1人が死亡、1人が行方不明になった事故を巡り、県公安委員会は11日までに、ドリフトダイビングのツアーを実施した事業者(竹富町上原)に下した20日間の事業停止の行政処分を取り消した。8日付。県警地域課が発表した。

 行政処分は、県水上安全条例で義務づけられた水難事故発生時における人命救助の措置を適切に遂行しなかったとして、今年3月28日~4月16日の20日間、事業停止を命じた。条例は1994年4月に施行され、同条項を根拠とした処分は初めてだった。

 処分期間中に事業関係者から、処分への意見の申し立てがあり、有識者の見識などを参考に条文を厳格に解釈し直したところ、処分は困難との判断に至ったという。

 事故については、第11管区海上保安本部が引き続き、刑事事件として捜査を続けている。

 処分取り消しを受け、事業者は「事故については非常に心苦しく、真摯(しんし)に受け止めている」とコメントした上、「行政処分の理由については疑問が残り、審査請求させていただいた」と説明した。