1億9500万円だまし取られる SNS型投資詐欺で最高額 犯行の手口とは? 沖縄


1億9500万円だまし取られる SNS型投資詐欺で最高額 犯行の手口とは? 沖縄 札束(イメージ)
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 沖縄県警は18日、交流サイト(SNS)で株やFX取引を持ちかけられた本島南部に住む自営業の50代男性が19回にわたって現金を指定口座に振り込み、合計約1億9500万円をだまし取られるSNS型投資詐欺事件が発生したと発表した。

 県警が認知した同詐欺の被害額では過去最高額。県警捜査2課によると、県警が今年に入って認知したSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺は被害総額(暫定値)は少なくとも6億7千万円を超え、深刻な状況にある。

 県警捜査2課によると、男性は昨年11月ごろ、投資の勉強をしたいと考え、LINE(ライン)で投資コンサルタントを名乗る男性のアカウントを登録。その後、「30%以上の予想収益が得られる強気株」の購入を勧められた。

 男性が「検討したい」と返信したところ、コンサルのアシスタントを名乗る人物とのやりとりに移行し、しばらくして「いつでも出金できる」という高利益をうたうFX投資に勧誘された。

 男性は今年2月初旬~同3月中旬にかけて、1回当たり主に数百万円~数千万円を18回にわたり指定口座に入金。アシスタントからは利益が出ていると表示されたアプリの画面が定期的にラインで送信されていたという。

 アプリで表示される利益が約6億円に上ったことから出金を申し出て、出金に必要だと求められた納税名目の約700万円を追加入金したが、出金ができなかった。不審に思った男性が浦添署に相談して詐欺だと発覚した。

 県警捜査2課によると、県警が今年1月~6月末までに認知した暫定のSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺件数は54件(前年同期比40件増)で被害総額は約4億7900万円(同約3億8500万円増)。そのうち投資詐欺は40件、約4億500万円に上る。この被害統計に今回発表された被害は含まれていない。

 県警は「SNSと通じて知り合った相手からお金や投資の話が出たら、必ず詐欺を疑って」と強く注意を呼びかけている。