「石垣で日米共同訓練ない」　防衛局、19年の局長発言認める　沖縄

　【石垣】2019年2月に沖縄防衛局の伊藤晋哉局長（当時は企画部長）が、「石垣島で米軍と共同訓練を行う計画は全くごさいません」と説明していた件で、沖縄防衛局は19日、本紙の取材に対し、伊藤氏の発言だったと認めた上で、共同訓練を実施している現状との整合性については答えなかった。

　共同訓練を否定した伊藤氏の説明とは異なり、石垣市では23年に続き、24年も日米共同訓練が実施される。本紙は伊藤氏の過去の発言との整合性について16日に質問し、19日に回答を得た。

　沖縄防衛局は防衛力や抑止力の強化など従来の主張を展開した上で、「今後は丁寧な説明や適切な情報提供に努めていく」とした。

　伊藤氏は19年2月13日に石垣市民会館大ホールであった石垣駐屯地建設に関する住民説明会で「石垣島で米軍と共同訓練を行う、また米軍がこちらに配置をするという計画は全くございません」と説明していた。市民団体が当時の住民説明会の様子を動画で撮影していた。

　伊藤氏や防衛省側に対し市民からは「無責任だ」と批判の声が上がっている。　

（照屋大哲）

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