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日米訓練、与那国の久部良漁港も使用へ 先島の3空港に加え 沖縄


日米訓練、与那国の久部良漁港も使用へ 先島の3空港に加え 沖縄 久部良漁港周辺=2022年11月、与那国町与那国(小川昌宏撮影)
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 7月28日から8月7日まで県内などで計画されている陸上自衛隊と米海兵隊との実動訓練「レゾリュート・ドラゴン24」に関連し、与那国町の久部良漁港の使用も予定していることが19日、複数の関係者への取材で分かった。準備作業のため、訓練前に使用するとみられる。

 県空港課には18日、陸自から先島地域の民間空港の使用届が出された。与那国空港には23日から8月15日までの間、陸自のC2輸送機などの17回分の届け出があった。

 関係者によると、久部良漁港に入るのは民間船で、米軍が民間業者に糧食やテーブルなど物資の輸送を依頼した。米軍那覇港湾施設(那覇軍港)から出発し、久部良漁港に向かう計画。

 県によると、使用届が出されたのは与那国、宮古、新石垣の3空港。目的は人員や物資輸送で、与那国空港にはC2輸送機などが17回、宮古空港にはLR2連絡偵察機が2回、新石垣空港にはCH47大型輸送ヘリコプター4回の届けが提出されている。

 訓練に関連し、県は10日、沖縄防衛局に県民生活や事業活動への影響を最小限とし、必要な情報を関係自治体、住民に提供すること、民間航空機や船舶の運行に支障を生じさせないことなどを口頭で求めた。民港や公道を使用した大規模な演習実施は「県民にさまざまな不安などを生じさせる」との認識を示していた。  

(明真南斗、與那原采恵、知念征尚)