沖縄県の選手団が参加する北部九州総体は福岡、佐賀、長崎、大分の4県を中心に開かれている。沖縄県高体連によると、地震があった8日に九州に滞在していたのは、把握できているだけで、ボクシング、ハンドボール、柔道、カヌー、テニスなどの競技の選手と引率者約120人。県高体連にはけが人の情報は入っていない。また、地震により予定より早く沖縄に戻る選手も現時点でいないという。
地震発生時、ハンドボール男子の興南は、福岡県久留米市の久留米アリーナで試合前の調整を行っていた。同市の震度は3だった。照屋喜隆監督は「一度避難したが、混乱はなかった」と語った。
カヌー競技が開催されている大分県豊後高田市も震度3を観測。選手を引率していた那覇商業の仲村匡祥教諭は「揺れはさほど感じず、生徒にけがはなかった」と語った。
佐賀市では震度4を観測した。ボクシング競技に出場した沖縄水産高の德嶺来颯さん(17)は「スマホの速報音に驚いた。土地勘のないところで地震に遭遇して少し怖かった」と話した。
(稲福政俊、屋嘉部長将、渡真利優人)