生徒にプロレス技 中学教員が体罰 沖縄本島北部


生徒にプロレス技 中学教員が体罰 沖縄本島北部 イメージ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 本島北部地域の中学校で、50代の男性教員が生徒にプロレス技を掛けるなどの体罰を加えていたことが8日までに分かった。

 学校などによると、教員は7月4日、授業とは関係のないことをしていた生徒に対して注意をする中で自分を殴るようにあおり、殴ってきた生徒に対して体罰を加えた。生徒にけがはなく、通学しているという。

 腕ひしぎや足4の字固め、馬乗りになるなどの体罰があった。関係者によると、教員は6月にも別の生徒2人を平手打ちなどの行為があった。

 教員と学校は生徒と保護者に謝罪した。学校は服務規律の徹底を同校教員らに指導、所在市町村の教育委員会も研修を実施した。学校長は取材に対し「生徒の安心と安全を守ることができず申し訳なかった」と述べた。

 一方、生徒の保護者は、指導や研修の内容が明らかにされていない点に触れ、実効性のある再発防止策や安全対策が実施されるかを疑問視。体罰の根本的な原因についても説明がないとした上で「次の被害者を出さないためにも、学校は人ごとにせずきちんと向き合うべきだ」と訴えた。

 所在市町村の教委が現在、報告書を作成し、国頭教育事務所に提出する準備を進めている。今後、同事務所からの報告書を元に、県教育委員会が教員への処分を決める。