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進学の決め手はプラハの町並み! 「中欧最古の大学医学部」チェコのカレル大に留学 沖縄出身の野村さん


進学の決め手はプラハの町並み! 「中欧最古の大学医学部」チェコのカレル大に留学 沖縄出身の野村さん 野村采奈さん=19日、那覇市泉崎の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 外間 愛也

 沖縄尚学中学出身で大阪の通信制高校を卒業した野村采奈(あやな)さん(19)=北谷町=が、チェコのカレル大学医学部に合格し、9月から留学する。美容医療の分野を学びたいとの思いが強く、独学で英語や韓国語を習得するなど言語に興味を持っていたことから、海外で医学を志す道を選んだ。野村さんは「将来は国内で医療系の法人を起業し、沖縄や日本に還元できるような仕事がしたい」と意欲を燃やしている。

 カレル大学は1348年に設立された中欧で最古の国立総合大学で、アインシュタインが教壇に立っていたことなどで知られる。世界1万8千の高等教育機関で上位2%に入る大学で、ノーベル賞受賞者も複数輩出している。医学部は「世界で最も歴史のある大学医学部15校」の一つにも選出されている。

 ヨーロッパで医師免許を取得するとEU各地で働ける。一定の条件をクリアすると日本の医師免許も取得でき、国内の私立大学の医学部より費用を抑えられるという。写真で見たプラハの町並みや景色が気に入り、世界的に著名な大学であることも進学の決め手となった。

 入試に向けて英語に特に力を入れた。通信制高校は時間割を自由に決められるため、多くの時間を英語の独学や塾での学習に割いた。先生に頼んで英語で会話する時間を作ってもらい、独り言も英語でつぶやくなど努力を重ねた結果、英語の試験が免除となる語学資格を取得できた。

 美容医療の分野を目指す理由は、自身も肌荒れなどに悩んだ経験から「美容は女性を助けるもの」という意識を持ったのがきっかけ。「将来は自社製品の開発や販売もして、美容を身近にしたい。沖縄の環境に合わせた製品なども考えたい」と夢を描いている。

 自身の進路について「やりたいことをやらせてくれた親や、刺激を与えてくれた友人に感謝し、夢を実現したい。医学部というだけでハードルの高さを感じる人もいると思うが、語学が好きであれば海外を目指す選択肢もあることを伝えたい」と思いを語った。

(外間愛也)