警官が酒気帯び運転で停職 同乗2人も 県外から沖縄県警に出向中


警官が酒気帯び運転で停職 同乗2人も 県外から沖縄県警に出向中 パトカー(資料写真)
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 県警は30日、酒気を帯びた状態で普通乗用車を運転した20代の男性巡査のほか、同乗した30代の男性巡査長と別の20代男性巡査を停職3~6カ月の懲戒処分にしたと発表した。9日付で運転手の巡査を道交法違反(酒気帯び運転)、同乗した巡査長と巡査を同法違反(酒気帯び運転同乗罪)容疑で那覇地検に書類送致した。3人は今年4月に県外の警察から出向してきており、当時は尖閣諸島などの離島の警備に当たる国境離島警備隊に所属していた。

 県警によると、3人は7月15日午後9時ごろから同16日午前2時ごろまでの間に、那覇市内の複数の飲食店で飲酒したという。普通乗用車内で数時間休憩した後、16日午前7時半ごろ、帰宅のため20代の巡査が運転し、30代の巡査長と20代の別の巡査が同乗した。蛇行運転しているところをパトロール中の警察官に見つかった。当初の調べに3人は「酒は抜けていると思った」と話したが、容疑を認めたため県警は逮捕せずに任意で捜査を進めた。

 停職処分はそれぞれ、運転手の巡査と同乗者の巡査長は6カ月、別の巡査は3カ月。運転した巡査と、巡査長は辞職の意向を示しているという。

 県警によると、2015年から24年の過去10年で、飲酒運転での処分は8件(10人)。田中真実警務部長は「飲酒運転は断じて許されない行為であり、県民の皆さまの信用を大きく損ねたことをおわび申し上げる」とコメントを発表した。