日本自然保護協会と漁業者らでつくる「ちゅら海を守り、活(い)かす海人の会」は4日、うるま市の勝連半島沖でサンゴの状態を調査するリーフチェックを行った。高水温の影響でサンゴの白化が進んでおり、白化率が8割近い地点もあった。
南浮原島南側の通称「サウストゥサウス」では、150メートルに及ぶスリバチサンゴの群集がある。サンゴが海底を覆う割合を示す「被度」は71・3%だったが、白化率は78・1%だった。
海人の会の玉栄将幸代表は「水深15、16メートルのところでも、水温が30・6度あった。かなり深刻な状況だ」と語った。
他方、宮城島南側の通称「宮城島チャネル」は被度63・1%、白化率33・7%だった。この地点は、ハマサンゴ、パラオハマサンゴ、ミドリイシ、キクメイシなど多種多様なサンゴが生育している。玉栄代表によると、サウストゥサウスより潮流が強いため、白化の被害を抑えられているという。 (南彰)