小学校の始業式などで児童が着用している式服について、那覇市教育委員会が児童や保護者が式服以外の服装も自由に選択できるよう、各学校に周知方法や運用の見直しを求めていることが9日、分かった。
式服の着用は義務ではないが、儀式的行事に対する学びや学校の判断、慣習など複合的な要因で着用が続いていた。近年は式服に限定しない動きもあるものの、保護者への配布文書では着用が義務と誤解させる学校もあったという。
市教委によると、子どもの成長に応じて式服を買い換える保護者の負担軽減や、時と場所に応じた服装を児童に考えてもらう目的もある。
式服以外の服装は各学校長の判断となるが、市学校教育課は「上着は白色ワイシャツではなく白っぽいポロシャツにするなど、日々着ている服から式典に応じた服を選ぶイメージ」と語った。
ランドセルについても、入学説明時に義務と誤解させることがないよう呼び掛けている。
小学校が2学期制の那覇市では1学期の終業式が10月11日、2学期の始業式が10月21日となっている。市教委は各学校の準備期間を考慮し、8月に見直しに関する文書を通知した。
(嘉陽拓也)