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知的障がいのある長濱さん、日本舞踊の初舞台へ 「急成長に涙」と指導者 若宮流の宮古公演 沖縄


知的障がいのある長濱さん、日本舞踊の初舞台へ 「急成長に涙」と指導者 若宮流の宮古公演 沖縄 日本舞踊を踊る長濱さつきさん=17日、浦添市「若宮香澄穂教室」
この記事を書いた人 玉城 凪姫

 日本舞踊道場の若宮流沖縄支部「若宮香澄穂教室」(浦添市)で、知的障がいのある長濱さつきさん(36)が、10月の初舞台に向け日々練習に励んでいる。

 昨年、長濱さんの「日舞を習ってみたい」という希望により、叔母の紹介で同道場に通い始めた。支部長の外間初枝さん(76)は「障がいのある人を教えた経験がなく、最初は不安だったが、楽しそうに踊る姿を見て安心した。飲み込みが早く急成長する姿を見て、涙したこともある」と振り返った。

 初舞台となるのは、10月6日に宮古島市のマティダ市民劇場で開催される、同道場の若宮流宮古支部設立記念公演。長濱さんは1年間、同公演を目標に頑張ってきた。

 最初は1曲を1年かけて覚える予定だったが、覚えが良く、すでに2曲を習得した。長濱さんは日舞について「全然難しくない。楽しい。道場が自分の居場所になっている」と笑顔を見せた。

 同道場のメンバーの外間尚子さん(46)は同公演について「みんなで一致団結し、楽しく、しなやかに頑張りたい。曲ごとに変わる衣装も見どころなので注目してほしい」と話した。

 (玉城凪姫)

日本舞踊を踊る長濱さつきさん