那覇市立病院に勤務する小松尾麻衣さん(33)=那覇市=が昨年から、長期入院する子どもたちにクリスマスプレゼントを届ける活動に取り組んでいる。今年は1日からプレゼント購入費に充てる支援金を募るクラウドファンディング(CF)を開始する。
小松尾さんは「おうちに帰れない子どもたちにプレゼントを贈り、クリスマスを1年で1番ハッピーな日にしてあげたい」と話し、協力を呼び掛けている。
昨年、1人で活動を始めた小松尾さん。医療機関に勤め、病気と闘う子どもたちと出会ったことがきっかけだ。昨年まで勤めていた県赤十字血液センターで、輸血を望む人たちのために多くの人が善意を寄せる姿を見て「自分は何ができるのか」と考えた。闘病する子どもたちの存在や課題を知ってもらう機会にしようとCFを立ち上げた。
当初は後ろ盾や実績のない小松尾さんの呼び掛けに応じる医療機関はなかったが、熱意に動かされた友人や同僚らが橋渡しとなり、昨年は2カ所の医療機関が支援を受け入れた。約170人がCFに賛同し、100万円分のプレゼントを小児病棟の子どもたちに届けた。病室でも楽しめる図鑑や漫画が喜ばれた。「元気になってほしい、応援しているという思いは闘病の子どもたちのパワーになる」と小松尾さんは語る。
今年は離島を含む県内4医療機関が賛同している。目標金額は50万円。目標金額を超える支援が集まった場合は外来診療に通う子やきょうだいにもお菓子などの詰め合わせを贈る。
詳細と寄付はCFサイト「レディーフォー」から。締め切りは11月15日。
(赤嶺玲子)