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沖縄県立6病院 医師68人、看護師101人不足 働き方改革、定数増影響


沖縄県立6病院 医師68人、看護師101人不足 働き方改革、定数増影響 病院(イメージ)
この記事を書いた人 Avatar photo 宮沢 之祐

 県病院事業局は3日、県立6病院での欠員が7月1日現在で医師68人、看護師101人となっていることを明らかにした。5年前と比べると医師も看護師も増えたが、医療現場の働き方改革などで定数が増えたことに伴い、欠員も増える状況になっている。医師の不足分は、会計年度任用の医師などで補充しているが、一部の診療科が休診している。

 県議会代表質問で次呂久成崇氏(おきなわ新風)の質問に答えた。

 病院事業局によると、2019年は医師403人(欠員19人)、看護師1845人(同11人)だった。今年は医師423人、看護師1897人に増えたが、それ以上に増えた定数を満たせていない。

 こうした状況に加え、診療科によって医師が偏在しているのを背景に、北部病院の泌尿器科や、中部、八重山病院の眼科が休診している。

 3日、医師不足への対策を問われた本竹秀光局長は、県内外の医療機関からの応援派遣や、会計年度による医師の任用を挙げ「必要な医療を提供できるよう対応している」と答弁した。

 看護師については、採用試験の実施を年2回に増やし、住宅を確保するなど勤務環境の整備に取り組む意向を示した。

 家賃が高騰する離島への赴任者からは支援を求める声が出ている。本竹局長は「職員住宅の修繕、整備、民間賃貸借り上げなど住宅確保の支援に取り組みたい」と述べた。 

(宮沢之祐)