沖縄県那覇市の小禄市営住宅の10~11号棟計64戸の天井仕上げにアスベスト含有建材が使用されていた問題で、小禄市営住宅自治会の玉寄秀一会長らは9日に那覇市役所を訪ね、住民説明会の早期実施や相談窓口の設置などを求めた。
市まちなみ共創部の浦崎宮人部長は、情報提供が不足していたことを謝罪した上で「10月中には現状に関する説明会を開き、移転や工事時期がまとまれば再度、説明会を開きたい」と説明した。
市営住宅課によると1987~88年に建設された同住宅のうち1~9号棟にはアスベスト含有建材は使用されていない。
10~11号棟のアスベスト含有建材の除去作業は階ごとに行う予定で、工事は約2~3カ月かかるという。対象となる住民は同じ市営住宅に移転する必要があり、市は引っ越し費用を助成する。
市は2025年度の除去工事を予定しているが、予定を早めることも検討している。