【石垣】雅楽師の東儀秀樹さんのコンサートが21日、石垣第二中学校体育館であった。民主音楽協会主催。東儀さんは「誰もが知ってる音楽を誰もが知らない楽器で奏でる」と述べ、「涙そうそう」などのポップな曲を披露した。500人余りの全校生徒は手拍子したり、体を揺らしたりしながら、雅楽の生演奏を楽しんだ。
東儀さんは雅楽の代表的な管楽器「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」をそれぞれ紹介した。この三つを合奏することで「天、地、空」を合わせることになり「宇宙を創る」ことが雅楽の考え方だと説明した。Jポップで人気曲の「炎(ほむら)」や「プリテンダー」を披露すると、生徒たちは小さく口ずさみながら音に乗った。
2年生の生徒(13)が生徒代表あいさつをし「音が繊細で美しく心にグッときた。音楽の幅広さを実感した」と感想を述べた。
東儀さんは23日午後7時から石垣市民会館、25日午後7時から宮古島市のマティダ市民劇場で、27日午後1時と同5時からの2回公演で那覇文化芸術劇場なはーと大劇場でもコンサートを開く。