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【2区】「ウチナーの未来、ウチナーンチュが決める」新垣邦男さん、社民議席を守る<衆院選2024沖縄>


【2区】「ウチナーの未来、ウチナーンチュが決める」新垣邦男さん、社民議席を守る<衆院選2024沖縄> 当選が確実となり、支持者らとカチャーシーを踊る新垣邦男さん(中央)=27日午後8時3分、宜野湾市長田の選挙事務所(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 27日に投開票された第50回衆院選挙は、米軍基地問題や沖縄振興、物価高騰対策などを巡って激しい論戦が繰り広げられた。県内4選挙区のうち、辺野古の新基地建設に反対する「オール沖縄」候補が県都・那覇市の1区、普天間飛行場を抱える2区で勝利した。一方、軍備強化が進む先島を抱える4区では自民候補が勝利した。3区は28日午前0時50分ごろに自民候補が当選を決めた。「平和を望む県民の心を訴える」「県民所得向上を進めたい」。当選した各候補は激戦を勝ち抜いた喜びをかみしめながら誓った。 (’24衆院選取材班)

「鬼門」の2期目、勝ち抜く

 沖縄2区で当選した新垣邦男さん(68)=社民=は、最多5人が立候補した2区を勝ち抜いた。当選確実の報が宜野湾市の選挙事務所に届くと、安堵(あんど)の表情を浮かべ「私一人ではなく支えてくれた全員の勝利だ」と支援者らに感謝した。鬼門とされる2期目の選挙を勝ち抜き、選挙区唯一の社民の議席を守った。

 新垣さんは午後7時50分ごろ、選挙事務所に姿を見せた。支援者らに拍手で迎えられ笑顔で応えるも、席に着くと引き締まった表情になり、開票の動向を見守った。

 投票を締め切ってすぐに当選確実の報が事務所に流れると、驚きの声と歓声が上がった。新垣さんは支持者らに深くお辞儀した後、一人一人と握手を交わし喜びを分かち合った。

 自民党の裏金問題批判や辺野古への新基地建設反対を掲げ、超短期の選挙戦で有権者に政策を訴え続けた。選挙期間中の世論調査などで、リードを保つ展開と報じられていた中でも危機感を持ち続け、街頭演説では最後まで支援を呼び掛けていた。

 新垣さんは「ウチナーの未来はウチナーンチュが決める。沖縄から選ばれたのだから、県民の思いをしっかりと国政に届けていく」と決意を示した。事務所に集まった支援者らの「クニオ」コールを背に、地域へのお礼回りに向かった。