泊ふ頭地下駐車場でPFAS消火剤を誤って放出 施設外への「漏出なし」 那覇・沖縄


泊ふ頭地下駐車場でPFAS消火剤を誤って放出 施設外への「漏出なし」 那覇・沖縄 泊ふ頭旅客ターミナル(イメージ)
この記事を書いた人 琉球新報社

 那覇港管理組合は1日、泊ふ頭地下駐車場で9月に有機フッ素化合物(PFAS)を含む泡消火剤が誤って放出されたと発表した。作業員や地下駐車場利用者の人体への付着は確認されていない。施設外への漏出もないという。

 同組合によると、9月4日午後1時22分ごろ、地下駐車場1階の消火剤放出設備の法定点検中に、泡消火剤約35リットルがおよそ10秒間にわたって放出された。消火ポンプの誤作動か、一部設備の老朽化が原因と考えられるという。

 この駐車場では2022年にPFASを含まない消火剤に入れ替えていたが、23年に配管などに付着していると推定されるPFASが検出されていたため、誤放出翌日の5日に試料を採取して検査機関に送ったところ、10月5日に最大で1リットル当たり57万ナノグラムのPFASが検出された。放出後すぐに、湧水槽から排出するポンプの電気を切っていたが、念のため泊港周辺の海でも試料を採取し、最大で同3・7ナノグラムだった。同組合では「外部への漏出はない」としている。