九州の舞台で県勢が頂点をかけて熱戦を演じた。
4日に大分県の別大興産スタジアムで行われた高校野球の秋季九州大会(第155回九州大会)決勝戦。11年ぶりの県勢対決で沖縄尚学がエナジックを下して優勝を決めると、三塁側の沖縄尚学応援団から歓声が上がった。敗れたエナジックの応援団も悔しさをにじませながら、選手らの健闘をたたえた。大分県の高校野球ファンも観戦に訪れ、勝敗の行方を見守っていた。
優勝して明治神宮大会出場を決め、来春の選抜大会出場も有力とした沖縄尚学。同校父母会長の宜野座恵造さん(48)は「勝ち上がるごとに覚醒して強くなっていった。沖縄、九州代表としてのプライドをもって戦ってほしい」と激励した。
準優勝のエナジックも同じく選抜大会出場を有力としている。同校保護者会副会長の久髙剛さん(48)は「初戦から強豪を倒して決勝にいったのはすごい。下を向かずに課題を修正し、もう一皮むけたエナジックになってほしい」とエールを送った。
(名波一樹)