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【経緯表】沖縄・南城市長が書類送検 強制わいせつ容疑 被害相談から2年、元運転手の女性「何度も心折れそうに」 


【経緯表】沖縄・南城市長が書類送検 強制わいせつ容疑 被害相談から2年、元運転手の女性「何度も心折れそうに」  沖縄県警本部(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 南 彰

 古謝景春南城市長のセクハラ疑惑を巡り、県警が5日、元運転手の女性への強制わいせつ容疑で古謝市長を書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。古謝市長は「引き続き無実を証明していく」としているが、元運転手の女性は「何度も心が折れそうになった」「被害の深刻さを理解してほしい」と精神的苦痛をつづったコメントを寄せた。

 女性が県警に被害相談したのは2022年12月だ。「何度も事情聴取を受けながら早く処罰してほしいと願ってきた。時間がかかったが、ようやく送検されたのかという思い」と打ち明けた。

 女性は、古謝市長が問題発覚後、女性の家族関係を含めた個人情報を明らかにしたり、事実に反するうわさを流したりしてきたと指摘。「市長は探偵を雇ったことをほのめかし、日常生活さえも周囲の目を気にしながら暮らさなければならない状況が続いてきた。今でも外を歩くのが怖いくらいで、このような被害の深刻さを理解してほしい」と求めた。

 特に、市長家族が「虚偽告訴」として刑事告発や記者会見をしたことについて「『うそつき』呼ばわりされているようで、とても苦しかった」と振り返った。「この告発は、家族ぐるみで性犯罪の被害を受けた私を冒とくするもので許せない。家族もつらい思いをして我慢している」とした。

 女性は「最初に被害申告したときに、市が誠実に調査をしていれば、今回のような事態にならなかった」と市の問題を指摘した。市に第三者を入れた調査を拒まれ、業務委託契約を一方的に解除されて仕事まで奪われたからだ。

 「性犯罪の被害を訴えることも大変なのに、勇気を持って訴えたら対応されず、逆に誹謗(ひぼう)中傷され苦しい思いをしてきた。このような状況では、被害にあった人が声をあげられなくなる。そのことを社会全体で考えてほしい」と訴えた。

 (南彰)