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「基幹バス」時刻表と乗降方法を一元化へ、ルール化を議論 同一経路を運行時 沖縄県協議会


「基幹バス」時刻表と乗降方法を一元化へ、ルール化を議論 同一経路を運行時 沖縄県協議会 本島中南部を運行する基幹バスシステムの導入について議論する協議会メンバーら=12日、那覇市の県立博物館・美術館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 国道58号といった幹線道路を中心とする基幹バス制度の導入などに向けて議論する「県公共交通活性化推進協議会」の第39回会合が12日、那覇市の県立博物館・美術館で開かれた。同じ経路を通る場合、時刻表を一元的に表記する手法の導入を検討する。定時制確保のため、乗降時の動線一元化も検討する。

 乗降一元化は、乗客が中央の開閉口から乗り、運転席の横から降りることをルール化するため、協議する方針を示した。

 時刻表一元化の例としては、浦添市の「SCSK沖縄センター前」(旧第二城間)から、上り路線(久茂地経由)は9系統あるが、経路は全て一緒のため一元的に示すという例が挙げられた。

 一方、宜野湾市の米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区跡地に建設中の琉球大学病院と同大医学部が2025年度に開院・開業すると、周辺の交通渋滞は激化する見込み。県はゆいレールてだこ浦西駅から既存の琉大(西原町)、西普天間住宅地区跡地を経由して北谷方面へ向かうバス路線の新設も提示。バス会社は運転手不足のため新設ではなく、既存路線で経由する方法を提案した。

 会合に出席した琉球バス交通の小川吾吉社長は「県内のバス運転手の35%は60代なので10年後には運転手は今より30%減る。県立工業高校などで2種免許の取得などを支援してほしい」と要望した。

 (梅田正覚)