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米軍の無人偵察機、きょう嘉手納に飛来か 自衛隊鹿屋基地で移駐式


米軍の無人偵察機、きょう嘉手納に飛来か 自衛隊鹿屋基地で移駐式 報道陣に公開された米軍の無人偵察機MQ9=12日午後、鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米軍嘉手納基地への米軍無人偵察機MQ9配備を巡り、九州防衛局は12日、現在暫定配備されている鹿児島県の海上自衛隊鹿屋航空基地からの移駐に向けた「準備にかかる飛行」が同日から行われると明らかにした。12日は嘉手納基地への飛来は確認されなかった。13日には鹿屋基地で米軍による移駐式が行われる。早ければ13日にも嘉手納基地に飛来する可能性がある。

 MQ9は嘉手納基地に計8機が配備される計画で、今月6日には防衛省担当者が基地周辺の沖縄市、嘉手納町、北谷町に計画を説明した。11月から運用開始の見込みだ。

 九州防衛局は「今後、順次、嘉手納飛行場への関連の資機材の搬入やMQ9の飛来、付属設備の設置、地上走行など、所要の準備が行われる計画だ」と説明した。

 嘉手納基地は12日、琉球新報の取材に「作戦上の安全のため、航空機の移動に関する具体的なスケジュールには言及できない」と配備日程を明らかにしなかった。その上で「自由で開かれたインド太平洋を確保するため、日本防衛省との緊密な連携の下、空中偵察作戦を実施する」とした。

 防衛省は米空軍が300機近くの同機を「安定的に運用されている」と強調する。

 ただ、鹿屋航空基地で滑走路をオーバーランし、地上施設に接触する事案が発生した。海外では2016年にシリアとアフガニスタンで、22年にはルーマニアの空軍基地近くで墜落している。
 (知念征尚、島袋良太)

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