―大臣就任から3カ月となった。
「大臣室には対馬丸が発見された時に陛下が詠まれた和歌を飾り、橋本龍太郎先生手製のバッジを身につけている。日々、長い歴史の中での先人たちが培った沖縄政策に思いをはせている」
―これまでの沖振計の成果と課題は。
「沖縄振興計画の政策効果を検証し、その結果を踏まえて適切に見直しや改善を行っていくことは非常に重要だ」
―防衛力強化のためのインフラ整備について。
「具体的な内容や場所については検討調整を丁寧に進める。民生利用を主とする公共インフラ整備を実施することになった場合、沖縄振興予算への計上はこれまで取り組んできた沖縄振興の趣旨に反することにはならない。沖縄振興特別措置法の目的に沿ったものだ」
―玉城県政と一括交付金の減額傾向について。
「必要額の積み上げで計上した。基地問題に対する県政のスタンスは関連していない」
―「沖縄健康医療拠点」整備事業の最終年度だ。
「駐留軍用地の跡地利用のモデルケース。24年度中の事業完了に向けおおむね予定通り工事が進捗(しんちょく)している。拠点整備を通じて消費・投資行動の活性化という効果や中部地域の保健医療の機能強化、創薬開発などによる産業振興への貢献や企業の集積というさまざまな効果が期待できる」
―子どもの貧困緊急対策事業について。
「3年ごとに事業の見直しを行ってきており、次回は25年度に向けて検討していく。こども家庭庁で実施する全国事業の内容を踏まえ、沖縄独自の課題対応を検討する」
(安里洋輔)