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25日から沖縄で離島奪還訓練 陸自と在沖米海兵隊、2年連続で県内実施 水陸両用車が公道往来も


25日から沖縄で離島奪還訓練 陸自と在沖米海兵隊、2年連続で県内実施 水陸両用車が公道往来も 昨年のアイアン・フィスト。合同で訓練する自衛隊員と米兵ら=2023年3月10日午後、金武町の米軍ブルービーチ訓練場
この記事を書いた人 Avatar photo 明 真南斗

 【東京】陸上自衛隊は今月25日~3月17日、沖縄県内の米軍提供施設・区域などで離島奪還を想定する在沖米海兵隊との共同訓練「アイアン・フィスト(IF)24」を実施する。陸上幕僚監部が2日、発表した。米国で実施していた訓練だが、2023年に続いて2年連続で県内で行われることになり、恒常化が懸念される。陸自によると、訓練予定地には鹿児島県の沖永良部島も含まれており、沖永良部島では初めて陸自が参加する訓練が行われる。

 県内ではキャンプ・ハンセンの訓練地区を使用すると発表した。他の使用施設も調整中と説明したが、複数の関係者によると、米軍北部訓練場で戦闘訓練や救護訓練、監視訓練などを計画。ブルー・ビーチ訓練場では上陸訓練を予定しており、同訓練場とハンセンの往来で水陸両用車が一部公道を横切る見込み。キャンプ・コートニーや渡名喜村の出砂島射爆撃場(入砂島)も使用する。

 自衛隊から陸自水陸機動団約600人、海自輸送隊約200人が参加する。米側の参加は海兵隊第31海兵遠征部隊約700人、海軍第7艦隊約600人。IF24では昨年よりも幅広い面で日米の連携を確かめる狙いがあるという。

 (明真南斗)