防衛省がうるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画に対し、玉城デニー知事は3日、政府に対して「住民のさまざまな不安を真摯(しんし)に受け止め、地元の意向を尊重する姿勢を示してほしい」と求めるコメントを発表した。近く来県する方向で調整しているとされる木原稔防衛相との会談を前に、県として地元意向の尊重を求める姿勢を明確に打ち出した形だ。
コメントでは、1日に石川地区の15自治会長で構成するうるま市石川地区自治会長会が計画に反対することを決議したことに冒頭で触れた上で「詳細な説明がないまま計画ありきで物事が進んでいく状況を地域住民が強く懸念することは当然だ」と指摘。「地元の意向を尊重する姿勢を示していただきたい」と訴えた。
県の対応については「説明を聞いた上で、県立石川青少年の家での活動にどの程度影響するかなどを慎重に見極めていきたい」とした。
(沖田有吾)