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与那国空港「特定利用に指定を」町議会が国に要請 国直轄での新港整備も 国「沖縄県の説得が必要」


与那国空港「特定利用に指定を」町議会が国に要請 国直轄での新港整備も 国「沖縄県の説得が必要」 「特定利用空港・港湾」の指定を求めて自見英子沖縄担当相(左から4人目)に要請した、与那国町議会の大宜見浩利副議長(同3人目)ら=23日、内閣府
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 【東京】与那国町議会の大宜見浩利副議長らは􄆿日、内閣府や防衛省、国土交通省を訪れて与那国空港の延長や新しい港湾の造成を要請した。自衛隊や海上保安庁の利用円滑化を前提に整備や強化を進める「特定利用空港・港湾」に指定するよう求めている。町議会が6月に賛成多数で可決した意見書を手渡した。

 要請は冒頭を除いて非公開だった。取材に応じた嵩西茂則町議によると、政府側の対応者からは、特定利用空港・港湾
に指定するには県を説得する必要があるという認識が共通して示された。嵩西町議は要請の場で、国直轄によって港湾整
備することを求めたという。町が島南側の比川に計画している新港が念頭にある。

 内閣府で意見書を受け取った自見英子沖縄担当相は「関係省庁にしっかり要望を伝える」と答えた。防衛省では松本尚政務官が「しっかりと受け止めて適切に対応したい」と述べた。国交省では国場幸之助副大臣が対応した。町議会は今後、県にも同様の要請に訪れる予定。

(明真南斗、嘉数陽)