本島中部からの取水、9日にも再開 PFAS対策で停止中 少雨続きでダム貯水率低下 沖縄


本島中部からの取水、9日にも再開 PFAS対策で停止中 少雨続きでダム貯水率低下 沖縄 水位が下がり、地層が表出した金武ダム=金武町(ジャン松元撮影)
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 少雨が続き、沖縄本島の11ダムの貯水率が低下している状況を受けて、県企業局は5日、渇水対策本部会議を開き、有機フッ素化合物(PFAS)対策で停止している中部水源からの取水を再開する方針を決めた。今後、市町村への説明を経て、沖縄総合事務局と県、那覇市などでつくる沖縄渇水対策連絡協議会に諮り、正式に取水再開を決定する。再開は9日以降になる見通し。

 沖縄本島地方では、昨年9月以降、少雨傾向が続いている。ことし1月はさらに少雨が顕著で、本島北部の水源地では降水量が平年の2割強にとどまっている。

 5日午前0時時点のダム貯水率は51.8%で、平年値より25.8ポイント低い。

 また本島周辺の離島でも渇水が進み、伊平屋村では水源の我喜屋ダムの貯水率が35・6%と低下している。このまま少雨が続けば2月下旬にも30%を下回る見込みで、井戸からの取水量を増やしている。