石垣市、米駆逐艦の寄港を認めず 船底の長さが岸壁使用の基準超える 市「安全を確保できない」


石垣市、米駆逐艦の寄港を認めず 船底の長さが岸壁使用の基準超える 市「安全を確保できない」 「ラファエル・ペラルタ」の石垣港使用は「不可」と回答した石垣市港湾課
この記事を書いた人 琉球新報社

 【石垣】米海軍のミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」(排水量約9648トン)が3月中旬に沖縄県の石垣港クルーズ船バースに寄港する計画について、石垣市港湾課は9日、寄港を認めない判断をした。駆逐艦の喫水(船底から水面までの長さ)が深く、港湾使用の安全基準を超えて「安全を確保できない」として、同日午後3時、米軍の窓口になっている石垣海上保安部に寄港は「不可」と回答した。

 米側は5日、「補給と休養」を目的に寄港すると石垣海保に通知していた。喫水について、米側は9・8メートルと通知していた。

 日本港湾協会は港湾を安全に使用するための基準として、喫水×1・1の計算式を定めている。これで出た数字が水深を上回ると、安全確保の観点から寄港は認められない。寄港予定の駆逐艦を計算式に当てはめると10・8(小数点第2位繰り上げ)で、バースの水深10・5メートルを上回り、市港湾課は駆逐艦の入港を不可とした。

 昨年9月に寄港した米海軍の掃海艦「パイオニア」やこれまでの民間大型客船はこの基準をクリアしていた。

 (照屋大哲)