嘉手納町議会(仲村渠兼栄議長)は9日、米軍嘉手納基地を訪れ、米軍が2023年12月19日と24年1月19日に相次いで、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施したことに抗議する決議を手渡した。第18航空団のロバート・ダブス中尉が対応した。
町議会は住民居住地域が嘉手納基地に近接し、重大な事故につながりかねないとして、同基地でのパラシュート降下訓練を実施しないことや訓練実施の理由となった「例外的措置」の撤廃を求めた。町議会基地対策特別委員会の當山均委員長によると、ロバート中尉は伊江島補助飛行場での訓練実施を原則とし、嘉手納基地で実施した今回の訓練は例外的だとする従来の見解を述べた。
米軍は伊江島の滑走路の状態が悪いとして例外的措置として嘉手納で訓練を実施したが、1月25日には滑走路は修繕されていないにもかかわらず伊江島での訓練を実施した。町議らは伊江島での訓練が可能だった理由を聞いたが回答はなかったという。
(名嘉一心)