有料

玉城デニー沖縄知事の訪台、中国が抗議電話 県「あくまで民間外交と説明」  


玉城デニー沖縄知事の訪台、中国が抗議電話 県「あくまで民間外交と説明」   県議会で答弁する玉城デニー知事=28日、県議会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県議会(赤嶺昇議長)2月定例会は28日、一般質問2日目の質疑が行われ、玉城デニー知事は昨年11月の台湾訪問について中国側から抗議されたことから県としての姿勢を説明していることを明らかにした。

 県によると、玉城知事の訪台を受け中国の福岡総領事館から「あらゆる形式の日本と台湾の公的な往来に断固反対する」などと直接電話があった。


 玉城知事は、県は日本政府と同様に「一つの中国政策」を踏襲しているとして「あくまでも民間外交という立場での訪問だと誤解することがないように説明をさせて頂く」と述べた。

 新垣淑豊氏(沖縄・自民)への答弁。
 県によると、1月の台湾総統選で勝利した民進党の頼清徳氏へ「祝意」を表した時にも中国側から抗議する旨の電話があった。県はその都度、県の姿勢を説明している。

 多良間一弘環境部長は、米軍嘉手納基地にF22など外来機の暫定配備が始まった2022年11月から23年10月までの1年で、1日の騒音発生回数が前年同期と比べて沖縄市の山内局、北谷町の北玉局で約1・5倍に増えるなど、13測定局中12局で増加したと明らかにした。最大騒音ピークレベルも13局中8局で増加し、砂辺局では113・1デシベルから、117・9デシベルへと4・8デシベル高まった。

 県警の鎌谷陽之本部長は米軍関係者の人身事故は23年に102件あり、うち飲酒絡みの事故は7件だったと明らかにした。過去3年間の米軍関係者による人身事故発生総件数は323件で、うち飲酒絡みの事故は19件だった。いずれも中川京貴氏(沖縄・自民)への答弁。

 28日の一般質問には沖縄・自民の6人と無所属の1人、「維新・無所属の会」の1人が登壇した。 

(梅田正覚、知念征尚)