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「離島奪還」を想定した「アイアン・フィスト24」 日米共同訓練で幹部が語った内容は? 沖縄・金武町


「離島奪還」を想定した「アイアン・フィスト24」 日米共同訓練で幹部が語った内容は? 沖縄・金武町 砂埃と水しぶきを上げながら上陸する海上自衛隊のホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)=12日午後、金武町の米軍ブルービーチ訓練場(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 知念 征尚

 離島奪還を想定し県内などで実施中の日米共同訓練「アイアン・フィスト24」に伴い、陸自と米海兵隊の幹部が12日、金武町のブルー・ビーチ訓練場で会見した。

 陸自水陸機動団長の北島一陸将補はロシアのウクライナ侵攻を引き合いに「国を守るために十分な力を持っていないと相手に思われてしまうと、実際に侵略を行う国家がこの21世紀にも存在する」と指摘。「戦争を未然に防ぐには、日本を侵略しても失敗に終わると(相手に)思わせることが必要だ」と、抑止力を強化する重要性を強調した。

 米海兵隊第3海兵遠征旅団(3MEB)旅団長のトレバー・ホール准将は着上陸を含む水陸両用作戦について「二国間関係において中核的な能力の一つ」と意義を語った。

 今回の共同訓練は参加対象をこれまでの連隊レベルから引き上げ、指揮機関訓練などを実施している。オブザーバーとして英、独、仏、オランダ、フィリピンも参加した。北島氏は「どの国も一国で自国の安全を守ることはできない。同盟国・同志国との連携強化が不可欠だ」とした。
 この日は着上陸訓練を実施し、海自と米海軍のホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)が交互にトラックなどを運んでくる様子が確認された。

(知念征尚)