自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派の資金還流の対応を協議した幹部会合に出席した塩谷立元文部科学相ら4氏を「選挙での非公認」以上の処分を科す方向で調整に入った。党総裁である岸田文雄首相が自ら聞き取り役として、24日からの週内に4氏から追加聴取する方針だ。茂木敏充幹事長、森山裕総務会長が同席する見通し。複数の関係者が23日、明らかにした。
安倍派幹部の4氏は塩谷氏に加え、下村博文元政調会長、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長。いずれも2022年4月、派閥会長だった安倍晋三元首相が還流中止を指示した幹部会合に出席。安倍氏の死去後の同年8月にも集まり、対応を協議した。
4氏は衆参両院の政治倫理審査会で弁明したが証言は食い違い、還流が復活した経緯は明確にならなかった。
自民は4氏を含め安倍、二階両派の議員計80人規模を4月上旬にも一斉処分する方向で調整を進めている。
(共同通信)