伊是名島、渇水が深刻 メンナー山貯水池10% 4月下旬に取水不可能にも 沖縄


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少雨によって沖縄本島や周辺離島で渇水傾向が強まっている中、伊是名村の水源の一つのメンナー山貯水池で5日時点の貯水率が概算で10 .5%となり、4月下旬にも取水できなくなる可能性があることが分かった。県企業局は5日、渇水対策本部会議を開き、現状を報告。来週以降、企業局の職員が伊是名村を訪れ、給水制限(断水)を回避するための対策を検討する。

伊是名村では2022年8月から、水道広域化事業の一環として県企業局が水源の管理や浄水を担い、水道水を供給している。1日当たりの必要な水量は約650トンで、うち500トンは海水淡水化装置で供給している。

メンナー山貯水池より有効容量の少ない天城ダムの貯水率も概算で23%と低下しており、企業局は今後、減圧給水で節水につなげる方法や可搬式の海水淡水化装置の設置なども含めて対策を検討する。

伊是名村では、1~3月の降水量が合計で207ミリで、平年値の363ミリの6割以下。

奥間守村長は「村民に節水を呼びかけている。大雨を期待するしかない。具体的な対策については企業局の話を聞いてみないと分からない」と話した。

(沖田有吾、武井悠)