18日に開かれた「5・15平和とくらしを守る県民大会」には、平和行進の参加者ら2300人(主催者発表)が参加し、平和な日本、戦争のない世界の実現を目指すとの大会宣言を採択した。軍事が人権に優先された米施政権下から、基地のない平和な島を求めて日本に「復帰」してから52年。名護市辺野古の新基地建設で国の代執行による大浦湾側の工事強行、南西諸島での自衛隊の増強と、復帰に託した県民の願いとは裏腹に軍事化が進む。参加者は再び沖縄を戦場にしないために力を合わせていくと誓い合った。登壇者の発言を紹介する。(沖田有吾、金城大樹)
普天間基地から爆音をなくす訴訟団の団長をしている。今日は、本当に良いことだが、皆さんに普天間の爆音を聞いてもらえなかったのが少し残念だ。平和行進で結集するのを察知して、米軍はヘリやオスプレイを飛ばしていない。
普天間は毎日朝から晩まで、ひどい時には午前0時近く、あるいはそれを超えて訓練している。パイロットが友人・知人なら誰が乗っているか分かるくらいに近くを飛ぶ。県民はこんな状況を押し付けられ、日本政府はそれを許している。
普天間周辺に住む県民は毎日嫌な思いをしている。アメリカでは絶対に起こらないことだ。なぜ政府はこんな仕打ちを許しているのか。絶対に許してはいけない。
また沖縄に足を運び、普天間のヘリがどのくらいうるさいかを体験してほしい。地域に帰って平和運動を少しずつ広げ、日本が本当の民主主義の国になるように力を合わせて頑張っていこう。