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県議の役割は? 県民の声 行政に届ける<ニュースはじめの一歩>


県議の役割は? 県民の声 行政に届ける<ニュースはじめの一歩> 間仕切りなど感染対策を施した前回県議選の投票所=2020年6月
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報朝刊

  県議会議員選挙が控えています。選挙や議員の役割を教えてください。

  ことしは県議会議員(県議)48人の任期が終了する年に当たり、新たな4年間の任期を務める議員を選ぶ選挙が6月16日に実施されます。

 全県を市や郡部ごとに13の選挙区に分け、それぞれ定められた人数(定数)の議員を選びます。立候補を届け出る告示日の6月7日から9日間の選挙戦が始まります。

 県議には県民の生活に直結する県の予算や条例を決める役割があります。県の行政が正しく行われているのかどうかを調べる権限もあります。

 議会で質問に立って県の考え方を引き出したり、ただしたりします。県行政をチェックする機能を任されています。県民から出される要望(請願、陳情)を受け止め、行政側に提言もします。県民の声を県行政に届ける大切な役割なのです。

 1972年の第1回から数えて今回は14回目。これまでの選挙ではその時々の県政との関係で、知事を支える立場にあることの多い与党とその反対の立場の野党が激しく競り合ってきました。与野党構成がどうなるかが一つの焦点です。

 選挙への関心を示す投票率も注目点です。過去最高の82.28%だった76年の第2回選挙以降、低下傾向が続きました。前回2020年の第13回は初めて50%を下回り、46.96%となりました。新型コロナの影響もあったとみられます。今回はどうなるでしょうか。私たちの代表を選ぶ重要な機会です。投票権のある方は、投票は自分の意思の表明でもあると考え、選挙の論戦に注目してみてはいかがでしょう。