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大浦湾側でくい打ち試験、4日にも実施 防衛省、辺野古移設巡り クレーン船が現場海域に到着 沖縄 


大浦湾側でくい打ち試験、4日にも実施 防衛省、辺野古移設巡り クレーン船が現場海域に到着 沖縄  米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、大浦湾側のくい打ち試験のため到着したクレーン船=1日午後5時20分ごろ、名護市の大浦湾
この記事を書いた人 Avatar photo 沖田 有吾

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設工事に関して、防衛省が4日にも大浦湾側の海域でくい打ち作業の試験を実施することが分かった。大浦湾北側の「A護岸」の造成に必要なくい打ちの試験を行う見込み。1日午後、大浦湾に作業をするクレーン船が到着した。沖縄防衛局は6月、事前協議を事実上打ち切り、県に対して8月1日以降に新たな護岸の整備に着手すると伝えていた。

 A護岸の造成工事の特記仕様書によると、工事では鋼管矢板というくいを打ち込む。関係者によると4日の試験は鋼管矢板を船の上からクレーンで打ち込むという。

 沖縄防衛局と県は、2013年12月に県が当初の埋め立て申請を承認した際に付した「留意事項」に基づき、大浦湾側の埋め立て工事着手前に必要とされる事前協議を続けてきた。

 だが、6月18日に防衛局が県の4回目の質問に回答した際に、協議が調いつつあるという認識を示し、8月1日から「協議に関連する工事に着手する」と通知した。

 玉城デニー知事は1日、取材に対し「環境保全についての協議を調えてほしいと伝えているが、いかんともしがたい。これまでもいろいろな状況で行政指導をしているが、一向に対応してくれない。真摯に捉えてきちんとやってほしい」と指摘した。

(沖田有吾)