【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、防衛省は3日に続き、4日も大浦湾北側の「A護岸」整備予定地で、鋼管ぐい1本を海中に入れた。3日から数えて海中に入った鋼管は3本目となる。県は、環境保全対策などの事前協議が調っていないとして、3日に試験の中止を要請したが、4日も作業の継続が確認された。
鋼管ぐいを海底に打ち込む試験に伴う作業で、沖縄防衛局によると、4日の段階で試験自体は開始していないという。関係者によると、4日にも試験の開始を予定していたが、5日以降に延期になったという。
同日午前9時半ごろ、船の上に複数本積まれた鋼管のうち1本がクレーンでつり上げられ投入地点に据えられた。午前10時50分ごろ、鋼管の半分ほどが海中に入った状態で作業が止まった。午後1時過ぎにはクレーンのアームがたたまれ、午後3時半時点で作業の再開は確認されなかった。
(藤村謙吾、武井悠、沖田有吾、嘉数陽)
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