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「市民と暮らしが一番」桃原功氏 宜野湾市長選候補者に聞く 沖縄


「市民と暮らしが一番」桃原功氏 宜野湾市長選候補者に聞く 沖縄 インタビューに答える桃原功氏
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報朝刊

【宜野湾】8日投開票の宜野湾市長選は7日、選挙戦の最終日を迎える。無所属新人で前市議の桃原功氏(65)=立民、共産、社民、社大推薦=と無所属元職の佐喜真淳氏(60)=自民、公明推薦=に選挙戦で浮き彫りとなった争点や手応え、最終盤の取り組みなどを聞いた。

 ―選挙戦の争点は。
 「三つある。一つ目は行政目線の市役所か市民本位の市役所かどうか。二つ目が政治姿勢だ。国の顔色ばかりうかがう市長か、市民の立場で日米政府に立ち向かい、県民投票の民意とともにある市長か。三つ目は福祉や多様性、社会的弱者やマイノリティーへの対応の差だと考える」

 ―最重要政策は。
 「92項目の全てが最も訴えたい政策だ。市民が一番、暮らしが一番を掲げ、ライフステージに合わせて展開している。『あなたの市役所』とのテーマも掲げた。その上で選ぶとしたら、未就学児童の国保税、0~2歳児の保育料、小中学校の給食費、18歳までの医療費を無償化する『4つのゼロ』実現だ。これは未来への投資だ。将来を担う子どもたちの教育、生活環境に対して、行政として公平な支援を行う」

 ―選挙戦の手応えと最終盤の取り組みは。
 「初めての市長選ということで、大変多くの支援と激励をいただいており、心から感謝している。超短期決戦だが、あいさつ回りや遊説などを通して市民に政策を訴えてきた。遊説中に手を振り返してくれる市民も増えてきている。最終盤も街頭演説など基本的な運動を展開して、地道に、実直に政策を訴える。市民が一番、暮らしが一番の市政実現に向けて全力で取り組んでいく」

 ―有権者に訴えたいことは。
 「行政目線ではなく市民本位の新しい宜野湾市をつくる。そのために掲げたのが『あなたの市役所』だ。市民が市役所に求める行政サービスは、その人の年齢や生活スタイルによってさまざまだ。年齢を重ねることでも変わっていく」
 「子どもには『4つのゼロ』、若者や学生にはキャリアアップや創業、奨学金の返還支援。現役世代には、公契約条例制定による賃金アップや先端技術産業誘致による雇用の創出。シニア世代には移動に不自由しない、生活圏に見合った市町村横断型コミニュティーバスの運行。私が政治家となった原点でもある普天間飛行場の跡地利用について『夢と憩いのまちづくり』をテーマに道路整備などを進める。市民が一番、暮らしが一番の新しい宜野湾市をつくる」

 (’24宜野湾市長選取材班)