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衆院4区の野党候補に金城徹氏を擁立 れいわは欠席、分裂含み 「オール沖縄」勢力の選考委が決定


衆院4区の野党候補に金城徹氏を擁立 れいわは欠席、分裂含み 「オール沖縄」勢力の選考委が決定 金城徹氏
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 辺野古新基地建設に反対する「オール沖縄」勢力は8日、次期衆院選沖縄4区の野党系統一候補者選考委員会(座長・照屋大河県議)を那覇市で開いた。

 協議の結果、3候補の中から立民公認でオール沖縄共同代表の金城徹氏(70)を統一候補とすることを全会一致で決めた。一方、一本化に向けて協議に参加してきたれいわ新選組は会合を欠席した。野党候補は分裂含みとなった。

 会合にはれいわを除く各政党代表者と県議の7人が出席した。候補となっている金城氏とれいわ公認の山川仁氏(49)、沖縄うない代表の比嘉京子前県議(73)の3氏を推す声がそれぞれ出た。

 前回衆院選も出馬し一定の知名度があり、故翁長雄志氏とともに自民党を抜けてオール沖縄に参加し、知事選をはじめとした主要選挙で中心的な役割を果たしてきた実績や、保守地盤である4区で保革を超えて支持を得られると評価された。

 金城氏は本紙取材に「正式に(決定を)聞いていない」と述べるにとどめた。

 比嘉氏は「女性の一議席をと思い声を上げてきた。残念だが、オール沖縄候補の一本化を求めてきた。結果は尊重したい」と話した。

 一方、山川氏は選考委開始に先立ち、多数決で決めないことなどを改めて要望したが、選考委は受け入れなかったため、欠席した。今後の対応は自身の出馬も含めて「党と相談する」と述べるにとどめた。

(知念征尚)