【金武】防衛省がうるま市石川での陸上自衛隊訓場整備計画を白紙撤回し、代替として米軍キャンプ・ハンセンなどを活用するとの報道に対し、金武町の仲間一町長は10日の町議会定例会の一般質問で「これ以上の基地負担は容認できない」と述べた。仲村広美氏への答弁。
仲間町長はハンセンが代替地となった場合、自衛隊の訓練が加わることで基地の使用頻度が増え「周辺住民への負担が大きくなることが予想される」と述べた。一方、県内に駐屯する陸上自衛隊第15旅団による緊急患者空輸や不発弾処理などの地域活動には理解を示し「決して自衛隊そのものを否定するものではない」と語った。
町によると、沖縄防衛局の担当者が8月14日に町役場を訪れ、報道内容について説明した。仲間町長は「幅広い視点から再検討しており、現時点において決定したものではないと説明を受けた」と答弁した。
(武井悠)