陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイが陸自与那国駐屯地(与那国町)で機体の一部を損傷させる事故が起きた件で、県関係野党国会議員でつくるうりずんの会は31日、陸自那覇駐屯地で第15旅団長の上野和士陸将補と面談した。事故の原因究明と調査結果の速やかな公表、参加していた日米共同統合演習「キーン・ソード25」の中止、米軍オスプレイも含めた訓練停止と撤去を求めた。
上野陸将補は「与那国島、県民の皆さまに大変なご心配をお掛けしたことは大変申し訳なく思う」と語った。陸上幕僚監部で原因究明や再発防止策検討に着手しているとし、要請を防衛相に報告する考えを示した。
赤嶺政賢衆院議員(共産)は「オスプレイは長年危険性が指摘されてきた。それを無視して訓練で使うことに、県民は全然納得がいっていない」と苦言を呈した。
要請には赤嶺氏のほか、新垣邦男衆院議員(社民)、屋良朝博衆院議員(立民)、伊波洋一参院議員(沖縄の風)、高良鉄美参院議員(同)が同席した。
(知念征尚)