【東京】佐喜真淳宜野湾市長は11日、就任あいさつで関係省庁を訪問した。官邸では岸田文雄首相や林芳正官房長官とそれぞれ面会した。宜野湾市によると、岸田首相は市の中心に位置する米軍普天間飛行場について「政府としても全面返還に向けて全力を尽くしていく」と述べた。
林官房長官は同日午後の会見で、就任3日目の地方自治体の首長が首相らと面会することは「異例」ではないかと記者から問われたが「先方の要望を受けた」と答えるにとどめた。
林官房長官によると、佐喜真市長は米軍普天間飛行場の早期返還や、基地跡地の先行取得事業の推進を要望した。林官房長官は「普天間飛行場の一日も早い全面返還や普天間飛行場の跡地利用に向け、しっかりと取り組みを進めていく」と応じた。
(嘉数陽)