沖縄・奄美の自衛隊「訓練基盤を拡充」と陸幕長　25年度予算要求「調査費」

【東京】森下泰臣陸上幕僚長は19日の記者会見で、2025年度予算の概算要求で沖縄県内や奄美大島（鹿児島県）での施設拡充に向けた調査費が盛り込まれたことについて「現地の部隊がしっかりと活躍できる基盤を整える観点から、訓練基盤や補給基盤などの拡充」を進めるとした。さらに「抑止力・対処力を強化することが重要」と位置付けた。

　具体的にどのような施設を求めているかについては「各島で幅広く実施している調査を踏まえ、できるものが何かを改めて考えながら検討していく」と述べた。

　26年度に石垣駐屯地（石垣市）へ電子戦部隊、27年度に那覇駐屯地（那覇市）に新しい部隊「対空電子戦部隊」を配備する計画について「電磁波領域は現在の戦闘様相では攻防の最前線で、電磁波領域の優勢の確保が喫緊の課題だ」と説明した。

　（明真南斗）

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