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玉城デニー知事「沖縄県の考えを直接説明したい」 日米地位協定の改定へ、石破首相との面談に意欲


玉城デニー知事「沖縄県の考えを直接説明したい」 日米地位協定の改定へ、石破首相との面談に意欲 玉城デニー知事
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄県議会9月定例会は2日、1日目の代表質問を実施し、沖縄自民党・無所属とてぃーだ平和ネットの5氏が登壇した。玉城デニー知事は、石破茂首相が日米地位協定の改定に取り組む考えを示しているため「県の考えを直接説明したい」と面談に意欲を示した。花城大輔氏(沖縄自民・無所属)、米須清一郎氏(てぃーだ平和ネット)への答弁。

 玉城知事は、石破首相に対し「県経済と県民生活の再生、子ども、若者、女性施策の推進、辺野古新基地建設問題など過重な米軍基地負担の解消、解決など、沖縄が抱えるさまざまな問題に真摯(しんし)に向き合い解決に尽力してほしい」と話した。

 半嶺満教育長は、2025年度から実施する市町村立・県立中学校の給食費無償化を支援する事業を巡り、物価高騰に対応する費用についても「市町村が条例等で定める学校給食費に含めることにより、県の補助対象となる」との考えを示した。島尻忠明氏(沖縄自民・無所属の会)への答弁。

 名護市辺野古の新基地建設に向けた大浦湾での護岸工事で、事業費が契約変更で増額されている件で、前川智宏土木建築部長は「(沖縄防衛局から)工事に向けた準備の過程で、当初契約に関連する作業の追加が必要となったことから、契約変更を行ったと回答があった」と述べた。照屋大河氏(てぃーだ平和ネット)への答弁。

 特定利用空港・港湾を巡り、国民保護に必要とされる場所を示す「特殊標章」を使用できるのかを問われ、溜政仁知事公室長は国へ確認した内容として「特定利用空港・港湾であるか否かにかかわらず、空港と港湾が国民保護の措置の業務に使用される場合、特殊標章を使用することは可能」と説明した。儀保唯氏(てぃーだ平和ネット)への答弁。 

(沖田有吾、石井恵理菜、知念征尚)

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