prime

「精神的につらい」安和事故遺族の思い読み上げ 県に安全対策を要求 沖縄県議会


「精神的につらい」安和事故遺族の思い読み上げ 県に安全対策を要求 沖縄県議会 県議会議場(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県議会(中川京貴議長)は4日、9月定例会の一般質問初日を行った。沖縄自民・無所属の会の8氏が質問に立った。名護市の安和桟橋前で6月28日、ダンプカーと衝突した警備員の男性が死亡し、辺野古新基地建設に反対する市民の女性が重傷を負った事故について、島袋大氏は亡くなった男性の遺族の思いを取り上げ、玉城デニー知事に対して安全対策をとるよう求めた。

 島袋氏によると、6月定例会で事故を取り上げたことで、男性の妻から連絡があった。島袋氏は遺族の思いを読み上げ「妨害活動が問題ないことにされ、家族の死がなかったかのように扱われ、精神的につらく心を痛めていた」と述べた。けがをした女性をたたえる報道に接し「憤りを強く感じた。本当に許せないし、とてもつらい」と感じていると説明した。

 前川智宏土木建築部長は、島袋氏の質問に対して、沖縄防衛局と安全対策について話し合っているとして、車止めのポールの設置について「ある程度歩行者の自由があり、設置の可能性はある」と答えた。6月定例会では、ガードレールやガードパイプの設置について、設置できないとしていた。

 前川部長は、那覇空港と沖縄都市モノレールの駅を結ぶ通路に設置されている「動く歩道」について「空港向けの下り勾配の歩道は撤去して道幅を広げる」と述べた。新垣淑豊氏への答弁。駅舎に向けた上り勾配の歩道は修繕するという。